人の輪作りに四苦八苦

IMG_7182人文大学でクラスメートと仲良くなり、外国人の友人もそこそこできた。
しかし、僕が次に必要なのは「日本の輪」だ。

ベトナムは社会主義で結社の自由がない。
公式な日本人会というのはなく、個人がそれぞれ自由に集まって食事会や情報交換をしているだけだ。

ネットで検索してもその手のサークルの募集はあまり見受けられないところをみると、ホームページすらないサークルばかりなのだろう。

「うちの近くでよく集まってコーヒー飲んでるよ」
そう教えてくれたのは、クラスメートのあさこさんだった。

あさこさんは人文大学から徒歩5分ほどの距離にあるグエンティミンカイ通り沿いのルームフォレントに暮らしている。
その界隈には在住日本人がとても多く、道端のカフェに集まってよく談笑しているとのことだ。

サークルに参加して思ったこと

ホーチミンにはいくつものサークルがあることがわかった。
例えば「1984年の会」、「上智大学ソフィアの会」、「ベトナム人配偶者がいる人の会」といった入会条件がサークル名になっているのが多い。

僕はその中でも「神奈川県の会」に参加した。
僕の出身は神奈川だった。

てっきり道端のカフェでだべるくらいかなと思っていたが、この会はしっかりとレストランを指定してきた。
流れとしては、最初は自己紹介。

名前、年齢、在位歴、仕事、ホーチミンに住んでいる理由などである。

てっきり賀詞交歓会のように名刺でも交換するのかなと思いきや、そんな素振りは一切なく、自己紹介が一通り終わると、ただの食事会へと変わっていった。
会員数は20名くらいで、月一回の開催だが、集まるのは10名程度だそうだ。

みんな会社の所長、役員、代表クラスの役職で、そのほとんどが会社の辞令でこっちに赴任にきている、いわゆる駐在員であった。
家賃2000ドルのプール付きのマンションに住み、子供は日本語学校に通い、中にはインターナショナルスクールに通わせている人もいた。

正直言うと、僕とは住む世界が違った。
彼らは野望も夢もなく、毎月豪遊できるだけの給料をもらい、ベトナム人の美女をひっかけることに精を出していた。

おそらくこのような会で日本人の輪を作っていけば、じきに「うちで働かないか?」と誘いもくるだろう。
彼らの多くはその決定をくだせるほどの力を持っている人ばかりだからだ。

ただ、僕の中ではなんだかそれは少し違った。
ただ権力者に寄りかかっているだけで、僕のやりたい『自由』な生き方とは決定的に異なっていた。

サークルを知る方法

今回僕が参加したサークルは食事会で終わってしまったが、実はきちんとしたクラブサークルもある。サッカー、野球、フットサル、バドミントン、テニスなどスポーツ系も多い。

これらのサークルを知る方法は基本的に3つ。

1つは今回の僕のように知り合いづてに紹介してもらうことだ。
2つ目は、日本食レストランの張り紙で知る方法だ。
日本人経営のレストランでは、よく壁に会員募集の張り紙が貼られてある。

3つ目はフリーペーパーで確認する方法だ。
スケッチやベッター、ビナブーといったフリーペーパーにはサークル会員募集の項目があり、そこに問い合わせ先が掲載されている。

また、一つ言っておくと、人付き合いが苦手な方はサークルの入会はあまり向かないかもしれない。
ここに暮らす多くの在住日本人は一癖も二癖もあるため、なかなか付き合いたいと思える人と巡り合うのが難しい。

情報収集ということではいいかもしれないが、ここに集う人たちはあくまでも日本人の輪を楽しむ人たちだ。
なので、そこから仕事につなげようと思うと、自分が場違いになってしまうことも気を付けなければならない。

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