人文大学で本格的にベトナム語を学習
ベトナム語は声調言語。
約6声の発音を聞き分ける必要がある、日本人にとっては一番厄介な言語でもある。
例えば、日本でも「雨」と「飴」は同じ「あめ」と表記するが、発音は異なる。
これが6個あるといえば少しはベトナム語の難易度が想像できるだろうか。
日本からベトナム語の学習参考書は持ってきたのだが、発音が命の言語であるがゆえ、独学で仮に単語や文法を学習できたとしても、実際ベトナム人には挨拶すら通じない。
なのでベトナム語の学習を望む生徒諸君は、とりあえず実践コミュニケーション能力がつく語学学校もしくは塾で勉強することを強くおすすめする。
ただし、今回僕は一つの講座(2か月)しかとらなかったが、これだけだと、授業の大半は発音の習得で終わってしまい、文法はろくに勉強することができない。
ただ、それが間違いではない。
発音は自分では勉強できないので、授業でやってくれるのは助かるし、逆に文法は独学で習得も可能だ。
ベトナム語の文法はとても簡単で、時制による語形変化がない。
単語と発音さえ覚えてしまえば、ベトナム人と簡単な挨拶程度は比較的早くできるようになるはずだ。
ただし、ベトナム人によっては外国人のクセのあるベトナム語の発音をまったく聞き取ってくれない人も多い。
在住6年経った僕は、日常会話以上ビジネスクラスまで話すことはできるが、つい先日メコンデルタ地方に旅行に行ったとき、そこに住むベトナム人は僕の簡単な自己紹介のベトナム語すら聞き取ってくれなかった。
人文大学で学生気分
僕のベトナム語クラスは一番初級のコース。
月曜から金曜の早朝に開講される。一講座は約2か月だ。
僕のクラスには僕を含めた10人の外国人の生徒がいた。
日本人は僕以外に3人いた。
一人は日本で大学を卒業後すぐに渡越した22歳の女性。
一人は50歳くらいの男性。
一人は中国人を夫に持つ30代後半の女性だ。
その他には韓国人が3人、香港人が1人、アメリカ人が2人だ。
他のクラスを見ると、南米系の生徒も多く目についた。
彼らはいったいなにをしにベトナムに住んでいるのだろうか……。
授業はなかなかのインターナショナル感があった。
アメリカ人のジェイソンを同じくアメリカ人のブライアンがいじめる。
韓国人と日本人は仲良くなりそうで一線を越えず、香港人は相変わらずKYだった。
授業が終わると、多くの学生は一階の自習室で各々勉強に励む。
そこで僕はアメリカ人のマックとスイス人のホラット、韓国人のチョンと仲良くなったし、ひときわ美貌を放つロシア人のナターシャは祖国でモデルだった。
外国人の友人はたくさんできるし、ここで日本語を専攻しているベトナム人の学生は積極的に僕に話しかけてきてくれた。
僕はなんだか、とっても、非常に気分がよかった。
日本の社会の波に呑まれて忘れかけていた大学の学生生活を思い出すことができた。
ベトナム語では「カンティン」と呼ばれるこちらは、いわゆる学生食堂だ。
自習室で一人勉強していると、決まってベトナム人の学生がカンティンに誘ってくれる。
彼ら、彼女たちは19歳~22歳の学生たちなのだ。
僕もかつてはそうだったように、彼らは非常に生き生きしていて、眩しかった。
そんな彼らと時間を過ごしていると、自分も学生に戻った気になるし、事実僕は仕事もしていない学生に戻っているのだ。26歳にして再び学生か……。
それは日本では到底経験できないことであったし、そのことが僕を一層高揚させた。
ベトナムへ移住を考えている諸君は、是非大学でベトナム語を学んでみることをおすすめする。
ベトナム語だけではなく、忘れかけていた大切な何か熱いものが蘇ってくるのを感じることができるはずだ。
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