ホーチミンの空港に降り立って、まず最初に居住地探し

DSCN8763ホーチミンに降り立って、東南アジア独特のほのかに甘いスパイシーな空気を吸い込む。
「ついにベトナムに来たんだ。今日から俺もベトナム在住者の仲間入りだ」

そう余韻に浸かりながら、僕はタクシーに乗って1区の市街地まで向かった。まずは住むところを確保しなければならない。

事前に情報は収集済みで、ベトナムでは安ホテルは星の数ほどあり、どんなハイシーズンであっても宿探しには困らないとのことだ。
だから、僕は宿のことは楽観的に考えていたし、事実ホーチミン市内には日本のコンビニ以上にホテルはたくさんあった。

ミニホテルやゲストハウスの宿泊料金は、なんと一泊10ドル程度。
一か月借り続けても日本円にして家賃3万円というのは非常に魅力だ。

もし理想の賃貸物件が見つからなければ、ミニホテルに中期滞在するというのも考えることができる。

ファングーラオで宿を探す

DSCN3234ファングーラオというのは、観光の象徴でもあるベンタイン市場から徒歩10分強のところに広がる、バックパッカーエリアだ。ファングーラオ通り、ブイビエン通り、デタム通り、コンクイン通りといった大通りで構成されていて、その中に直線50mほどの路地が蜘蛛の巣のように張り巡っている。

欧米人バックパッカーが多数行き交う。
彼らはインドシナ半島を陸路で周遊するつわもの旅行者だ

そんな彼らを横目にホテルを探す。
このファングーラオを最初の宿として選んだのは、いくつかの理由がある。

まず第一に、実際長期で住むのであれば、ゲストハウスではなくルームフォレントを探せばいいと、在住者がネットで言っていたからだ。

ルームフォレントがあるのはここではなく、グエンティミンカイ通りやレタントン通りと呼ばれる場所のようで、日本人も多く暮らしている安全地帯でもあるみたいだ。

そこで長く暮らすことになるのであれば、じっくりと部屋を見て決めたいので、とりあえずはファングーラオで仮宿しようと思っていた。

そして第二に、単純にバックパッカーエリアというエキゾチックな町が、僕の心をかきむしったからだ。

ブイビエン通りのゲストハウスに宿を決める

IMG_1581「す……ごい!」
ゲストハウスを探しに歩いていたら、ブイビエン通りに夜が訪れた。

日中は観光に出ていたバックパッカーたちが、そろって戻ってきたため、この一帯は欧米人で埋め尽くされている。
そして少し緊張が高まった。

「どうしよう……まだ宿を見つけていない」
実は、宿はミニホテルも含めてこのエリアだけでも数百とあった。

部屋を一軒一軒見て回ったが、どうしても気に入ったところがないのだ。
なんというか、一言でいえば「汚い」のだ。

僕は狭い部屋は大丈夫だが、汚いのは敬遠したい派だった。
1日2日ならば我慢もできるが、数週間、もしかすると数か月単位で住むことになるかもしれない家だ。

ダニがいる湿ったベッドは嫌だし、ゴキブリの死骸が放置されている廊下も嫌だ。
垢まみれのトイレ兼シャワールームはもっと嫌だ。

しかし、そうも言ってられない。
僕は数多く見た中でも、比較的マシな部屋に宿をとった。

DSCN8839広さは六畳くらいだろうか。
それに加え、トイレ兼シャワーがついている。キッチンはなく、ベッドとなぜか仰々しい椅子、14型の小さなブラウン管テレビとクローゼットのみのシンプルな間取りだ。

一泊10ドルと言われた。
日本円にすると1000円ていど。

しかし、1か月契約すると、250ドルでいいとのことだった。
現在6部屋あるうち、月契約でいるのは、隣の部屋のカナダ人のみということだ。

一階はツアーデスクで、オーナー(50くらいのおばちゃん)とその妹がここに住んで家主となっている。隣はコンビニだし、レストランは腐るほどある。

立地は申し分ないので、当面の宿としてここに決めることにした。

初めてのホーチミンの夜を味わう

 とりあえず部屋で荷物を広げ、持ってきた現金やカードの入った財布はリュックの奥底に押し込み、小さな現金だけポケットに突っ込んでゲストハウスを出た。

これでぼったくられても大丈夫だ。
ブイビエン通りはとても煌びやかだった。

僕が想像していた3倍はエキゾチックだ。多国籍料理レストランが並び、その前では売り子が声をあげて行き交う人々を呼び止めていた。

スポーツバーではウォッカとビールにまみれた欧米人たちがアメフトに夢中になっているし、セクシーな服を着た女性に呼び止められたかと思ったら、実はおかまだった。

屋台にベトナム人が群がり、赤子を抱いた中年女性がもの来いをしていた。

沢木耕太郎氏の「深夜特急」で見た中国やインド、タイといったカオスの町そのものが、ここには広がっていた。

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