まさかのひったくりに遭う

DSCN3222移住して2か月が経ったころ、僕はすっかりとホーチミンの生活に溶け込んでいた。

まだ1階のツアーデスクが営業していないうちに出て、決まっているバイクタクシーに乗って人文大学まで向かう。
授業を受けたあとは、自習室で勉強し、カンティンで友達と食事をする。

その後はゲストハウスに戻って、チャムとリンとたわいもない会話に花を咲かせ、部屋に戻って昼寝したり、カフェでパソコンをいじったりする。

少し緊張感がなくなってきた頃でもあった。
道端でスマホを操作することもあれば、電話することもあるし、銀行から多額の現金(数万円)を財布に入れたままカフェでお茶したり、散歩することもあった。

そして、移住以来最大のトラブルがやってきた。

ひったくりで現金とカードを失う

僕はファングーラオエリアのコンクイン通りを歩いていた。
時刻は16時過ぎで、夕暮れだった。

制服を着た学生が自転車に乗って行き交う姿や、会社帰りのサラリーマン風の男性やOLがバイクにまたがり縦横無尽にかけ走る。

僕はベンタイン市場で買ったポーチをたすきがけにかけて、道端の歩道をぶらぶらと歩いていた。
ゲストハウスに帰る途中だったのだ。

すると、後ろから勢いよくバイクが近寄ってきたのがわかった。
僕は端によけようとしたとき、何か背中を押されたような感じがした。

……ん??
なんだ?……なにかが……!!

数秒遅れでやっと気づいた。

たすきがけしていたポーチがないのだ。
僕は前方を走るバイクを見た。

すでに遠くにいってしまっていたが、二人乗りの後ろの男がしっかりと僕のポーチを持っていたのを確かめた。

僕はとにかく全速力で走って追いかけた。
サンダルを脱いで裸足で追いかけるも、相手はバイクだ。
追いつくはずもない。

結局100mほど走ったところでバイクを見失ってしまった。

僕は乱れた呼吸を整えつつ、ポーチになにを入れていたのか、頭を整理することに努めた。

まずは財布。
200万ドン(1万円)ほど入っていた。
そして、カード。

これはまずい。
クレジットカードも国際キャッシュカードも両方入れていた。

僕はすぐに携帯電話でクレジットカード会社に電話をして、カードをとめてもらった。
キャッシュカードに関しても電話してロックしてもらった。

消沈した面持ちでゲストハウスに帰り、チャムとリンにこのことを話したら、不憫そうな顔をして慰めてくれた。

移住後2か月という節目に来たとき、僕はベトナムの怖さを知らないまま生活に慣れてしまっていた。
それが原因だといまになって思う。

トラブルの際は領事館へ

もしトラブルが起きた場合やパスポートの盗難にあった場合は、領事館に報告するのがいいだろう。

本来であれば警察署に行くところだが、ベトナム語しか通じないので、旅行者が彼らと意思疎通を図るのは困難だ。

この手のひったくりは特に珍しくもなく、ベトナム人ですら油断していると被害にあう。

基本犯人をその場で逮捕できない限り見つかる可能性は限りなく少ないが、領事館がこの事件の旨を受け取ったら、領事館もしくは外務省HP経由にて注意喚起ができる。

次の被害を減らすためにも、極力領事館へ報告するようにしてほしい。

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